五十嵐太郎さんを囲み建築あそび 2001年12月8日 快晴
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 その 9 その他2

立正佼成会
   カオダイ教  モルモン教

◎スライド70         

                

iあ・・来ましたね。これも同じ教団の作った美術館で、やはりイオ・ミン・ペーが設計してる。イオ・ミン・ペーっていうのは中国系アメリカ人で、ルーブル美術館のガラスのピラミッド作った人で、これも同じような形で作っていて、建物はクオリティーの高い建物で、収蔵してる美術品もなかなか一級のものが入っていて・・。

 新宗教の建物がキッチュだって定式からは完全にはずれるタイプで、かなりいい建物です。

スライド71

                

これは立正佼成会・・杉並区・・仏教系っていうことで、インドのスッウパー・・

スライド72

               

ここからは日本じゃないんですけど、ベトナムにある、新宗教でカオダイ教ってのがあって、カオダイ教っていうのは20世紀初頭にできた宗教で、いろんな宗教をミックスしているんですよね。良くあるっていえば良くあることなんですが・・。

 ベトナムにはフランスが入り、キリスト教がはいってますから。キリスト教と仏教と儒教と現実地の土着宗教の・・そえれぐらいを全部ミックスして出来た教団なんです。教えが出来ている。
 この建物もそうやってみるとですね。なんとなくこのシルエットはキリスト教の教会の・・建物にも見える

       会場  笑う

ゴシックにも見えるし、仏教の塔も見えるし、でもディテールを見ると何となく中国圏の建物に似ているっていうことで、建物自体も教えと同じように非常に折衷的な形になっています

◎スライド73

                  

その中。今のカオダイ教の建物の一番奥に・・こういう・・あまり僕もこの教団のこと詳しくない・・

s   これ載せて大丈夫・写真撮ってだい丈夫なの

これは・いいです。みんな撮っていたんで。一番奥に球体になっていて、目も一杯反復して・・
とにかくココは一番重要なとこで、周りは中国風の柱で・・

s  一周出来るんですか

一周するんです。

s すごいねー

スライド74

              

s 何じゃこれ・・

 これはアメリカのモルモン教の総本山なんですが、こんど冬季オリンピックやるソルトレークシティっていうのは元々なにもない荒野だったんですけども。あの町を作ったのはモルモン教なんですよねー。
 今でもモルモン教の町だし、ユタ州は人口の三分の二ぐらいがモルモン教の信者なんですけど、一番・・総本山です。

 モルモン教は19世紀の初めに起こってですねー最初はズーツとあちこちで弾圧されて、ニューヨークの外れで始まるんですよ。

 神の声を聞いたみたいな男が始めて・「土のなかを掘ると・・古文書が出てきてですね、その古文書に、アメリカの知られざる歴史が書いて有った」というよな、ストーリーになってんですよね・・。

 じつはもう一つの聖書という位置づけになっていて、ようするにアメリカにコロンブスがくる以前から、「実はヨーロッパからアメリカに一杯人が居着いた」って話しになっていて、「キリスト教徒がその頃からいて。悪い人と戦って死後に絶滅させられて、悪い人が実はインディアンなんだ」っていうストーリーになっていて、これは一種の偽史、嘘の歴史なんですけども・・。

 アメリカにとってはアメリカっていうのは歴史がない国だから、そういう「嘘でもいいから歴史が欲しい」っていうナショナリズムをくすぐる考え方になっていて・・ともあれ何度か迫害されながら、何度か町を作っては追い出されて、っていうことを繰り返して、初代の教祖は殺されチャウ。

 二代目のブリガム・ヤングっていう男が、砂漠を信者と移動してる時に、突然「ここが神の都になる」、みたいなことを宣言して町を作り始めたのが、今度冬季オリンピックがあるソルトレークシティの最初の瞬間なんですよ。

 19世紀の中頃に今のソルトレークシティに始まって、いま一番メーンの所はテンプル・スクエアーっていうエリアで、ソルトレーク神殿っていうのがあって、これも19世紀後半から作っていくんです

 さっきのカオサダイとかモルモン教についてはもう一冊別の本を来年春出すんで、そっちの方で、もう一寸詳しく書く予定です。興味のある人は見てください

◎スライド75

             

 これ最後のスライドなんですが、ソルトレークシティっていうのは実はグリット状の平面、碁盤目状になっているんです。格子状。これはアメリカに良くある都市で、アメリカの都市って碁盤目状になっているんです。

珍しい物ではないんですけど、ソルトレークシティの場合はなぜ碁盤目になっているのかというと、一応理由があって初代の教祖のジョセフ・スミスって男が神の都の設計図っていのを自分で書いているです。 それがこれなんです、ジョセフ・スミスが「神の都っていうのはこういう都市になっていなければイケナイ」って。ようは碁盤目状に並んで・・。

 この辺に神殿とか主要な宗教施設が固まってる。そういうタイプの平面図を書いて手紙を送っているんですよね。

 全くこの通りには実現していないんですけど、碁盤目状で真ん中が宗教施設が固まっていているっていうのが今のソルトレークシティがそうで、一応スミスが言ったことをある程度守りながら、都市を作っているんです。
 同じようにユタ州にはこれと同じプランで作っている町が幾つかあるんですけども、面白いのは・・ジョセフスミスは神の都の都市計画を作るときに・・モルモン教の場合はキリスト教なんで、一応ハルマドンで終末の日が来ると信じているんですけども。 「終末の日には世界中をこの都市で埋め尽くしなさい」って言ってでねー。そうやって同じよに都市の形っていいのをユタ州に一杯作ってんのは、まーそういう流でもあるわけです。
 その最も大きなやはりソルトレークシティではあります


          
 
ではこのへんで

         会場 拍手 パチパチパチパチ


          




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